がんばってきたあなたへ贈るトイアンナの「生きづらさ」診療所 30

こんにちは、トイアンナです。疲れが溜まっていると、心身ともに「おかしい」と思うことが増えてきます。私の場合はしんどいと、こんな症状が出ます。

眠いはずなのに眠れない
ジャンクフードが欲しくなる
コンビニの店員さんにすらイライラする

もっと疲れている人は、神経症に似たトラブルをご相談くださることもあります。めまいがしてエレベーターに乗れない、深夜に目覚めてえづいてしまう……。症状が重くなればなるほど「私って、おかしい」と自分が怖くなることもあるでしょう。

ところが、「おかしいと思える人はまだ正常だから、今のうちに自分を大事にしよう」という考え方があるようです。
 
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おかしいと自覚できるうちなら、心の危険信号を聞き取れる

私はかつて、パーソナリティ障害で1年ほど精神療法を受けたことがあります。治療を開始してすぐのころは、生きづらさを感じてはいましたが自分の何がおかしいか判っていませんでした。

それが少しずつ回復していくと「今日は過去のことを思い出しただけで気分が悪くなった」「怖くて家に入れない」といったおかしさを感じるようになります。本人からすれば異常事態になるわけですから、精神療法を受けて症状が悪化したのかな、と不安になりました。

ところが、精神科医の言葉は意外なものでした。
「おかしい、と思える人は自分でどこに異常が起きてるか判っているから、こうして相談に来ることもできる。医者でもカウンセラーでも、もっと軽いなら友達へ愚痴を言うことでも自分を大事にできますね。
でも、自分はおかしくない、なのに生きづらいと思っていたら、まずはどこが原因か一緒に探さなくちゃいけない。実は自分はおかしいんじゃないかと不安に思えるのは、心の危険信号を聞き取れているからいいことですよ

危険信号が聞こえたら、人に助けを求めよう

もしあなたが「自分はおかしいんじゃないか」と不安になっているなら、それは正常な危険信号です。友達、カウンセラー、はたまた愚痴聞きサービスなど楽になれそうな場所を探してみましょう。人へ話すのが嫌なら限界まで寝てみたり、思いっきり趣味に没頭するのもありです。

危険信号は自覚症状が消えてしまう前に、自分を思いっきり大事にできるチャンス。いま一番したいことを考えて、やりたいことに従ってみてください。




トイアンナとは?
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人気コラムニスト, ライター。ブログ『外資系OLのぐだぐだ』をはじめ、 人の生きざまを分析する文章でファンを獲得し月間50万PVを記録。
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