がんばってきたあなたへ贈るトイアンナの「生きづらさ」診療所 27

こんにちは、トイアンナです。イジメって「子供がすること」だと思っていたら、大人社会でもよくある話ですよね。会社の役員にイジメられて退職した1年目の話なんかを聞くと、役員のいる社屋ごと燃やしたろか!と憤懣やるかたない気持ちにさせられます。

中学・高校とイジメがあるのに人口が多くクラスもバラバラな大学ではめったに起きず、そして社会人になるとまた発生。そんなプロセスを見ていると「狭い空間へ人を閉じ込めておくと弱そうな順にイジメられる」だけに見えます。狭いオリに閉じ込められた動物が暴力的になるのと何も変わらない。悪いのはオリの狭さであって、あなたじゃありません。

ブランコに揺られながらスマホを操作する女性

オリからにげだせれば最高だけれども

実際にイジメを経験した方からお話を聞くと、会社や学校にしか居場所がないときは本当にしんどかったと語ります。私自身も小学校のころ「転校生だから」というIQ2しかなさそうな理由でイジメに逢いましたが、家と学校の往復しか「社会」がなくて辛かったです。社会の接点がそこにしかないと、そのうち世界全体から嫌われているような気がしてくる。

イジメはさっき書いたとおり狭いオリに閉じ込めていることが原因ですから、さっさとオリを捨てて逃げ出すのが一番です。家庭内でイジメられるなら家を飛び出し、学校や会社でイジメられるなら転職する。残された彼らはどうせまた別の誰かをイジメるのでしょう。そんな場所へ無理してとどまる必要はありません。

けれど、誰もが家や学校を捨てられるわけではありません。自活するお金がない、転職先が見つかるか不安……といった理由で今のオリから逃げ出せない方もいるのではないでしょうか。

オリを「たくさん持つ」ことはできる

今すぐには逃げ出せない、そんな時には「たくさんのオリに入る」ことをおすすめします。副業で他の会社に顔を出してみたり、インターネットでコミュニテイへ参加したり。参加者同士が仲良くなれる習い事をしてもいいですし、ネットゲームの仲間でもいい。

1つのオリで追い詰められると「もうだめだ」と思ってしまいますが、複数のオリがあれば「別に私には●●があるから」と心を守ることができます。あなたが関わる社会の接点を増やすほど、イジメなんかに屈しない余裕が生まれるはずです。今の場所から飛び立つ勇気ができるまでは、少しでも居場所の種類を増やしてみましょう。




トイアンナとは?
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人気コラムニスト, ライター。ブログ『外資系OLのぐだぐだ』をはじめ、 人の生きざまを分析する文章でファンを獲得し月間50万PVを記録。
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