明けましておめでとうございます、ぱぷりこです。今年も勝手に相談者さんを応援してまいります!
年始早々に応援するのは40代女性、匿名さん。復縁のお悩みだそうです。
・2年前に別れた彼のことが忘れられない
・ケンカもしたこともなく、仲が良かったと思ってたのですが、いきなり音信不通になった
・また仲良くなれる日を迎えることができるのか?
・彼は自分のことをどう思っているのか?
・これから彼を越えるような素敵な人との出会いがあるのか?
約2年前に別れた彼の事が忘れられません。ケンカもしたこともなく、仲が良かったと思ってたのですが、いきなり音信不通になってしまいました...
あーうーこれは最も尾をひくタイプの別れ方ですね。2年というと「そろそろ吹っ切れて次に行けるのでは」と思う人がいるかもしれませんが、次にいけるかどうかは「別れ方に納得ができているかどうか」にかかっており、時間が経てば忘れられる、というものではありません。
でも、過去に縛られていると未来が開けないのも事実。というわけで今回は、新しい未来が開けるよう、匿名さんを全力で応援します!
■別れた恋人のことが忘れられない理由
今回の相談におけるポイントは下記の2つです。
・関係に問題がないと思っていた
・突然の別れで、理由がわからない
つまり、匿名さんは「自分では恋愛中」だったにもかかわらず「明確な理由がなく恋人関係が終わった」ことに呆然としている状態です。
人間は、あまりに突然の痛みやショックには「痛い!」と反応するより呆然とするものですが、人によってはそのまま数年も呆然とし続けていることがあります。
そして私たち人間は、何かが痛い時はその「痛み」に集中して思考リソースの多くを奪われます。思いっきり転んだ時「明日のごはんは何にしよう」と考える人はほとんどいないでしょう。同じように、失恋した時には「失恋して苦しい」という思いがある限り、未来のことは考えられません。
つまり匿名さんが新しい出会いを見つけたいなら、まず手元にある「失恋の痛み」を取り除く必要があります。
■人は「分からない」もののことを考え続ける生き物である
ではなぜ2年も前の失恋が今も痛み続けているのでしょうか?理由は「恋愛関係が突然終了し、理由が分からない」ことが大きいでしょう。
人間は、「知らない」状態に不安を覚える生き物です。その不安を解消するために、自分が納得できる「ストーリー」を求めます。古代に神話や神が多く生まれたのは「大自然」という「知らないもの」への不安を少しでも軽減しようとしたからです。
匿名さんは「問題がないと思っていたのに理由が分からず音信不通になった」という「知らない」状態に傷つき、「なぜ?」という問いを2年間、問い続けてきたのでしょう。ですが、その答えを知る人からの答えは返ってきません。だからいつまで経っても「なぜ?」を虚空に問い続けている。
この状態を人は「失恋が忘れられない」と言いますが、そうではなく「振られた理由がわからないので、なぜ?を考え続けている」といった方が精確です。さらに言えば、「恋人がなぜ別れたかの理由」「恋人と一緒にいたらあったかもしれない未来」を考えている場合がほとんどです。
「お互いにそろそろ終わりだと感じているカップル」が長く引きずらないのは、両者が「別れる理由」と「そこに至るまでのストーリー」を把握しているからです。ですが、匿名さんの場合、お相手のみが「別れるストーリー」を勝手に作り、匿名さんに共有していません。
まるで、楽しく読んでいる本をいきなり取り上げられて燃やされたようなものです。「どうして?」と思い悩み、「先はどうなっていたのだろう」と考え続けるのは自然なことです。
■引きずる失恋の痛手を片付けるには「ストーリー」が必要
では、どう対処すればいいのか?
1つの方法は「別れた理由」を自分の中で納得させるストーリーを作ることでしょう。「あの人は別れる相手に理由も言わない不誠実な人間だった、こちらから願い下げだ」と相手を悪役にするのは1つの有効な方法です。自分の手で自分の恋を終わらせることができます。
もう1つの方法は、直接に相手に会うことです。復縁する場合もありますが、会っただけで「あ、もういいや」と納得してしまう場合も多いです。理由としては「思ってたほど素敵な人じゃなかった」「別れた理由が理解できた」といったものがメジャーです。
どちらにせよ重要なのは「分からない」不安定な精神状態に、何かしらのストーリーと新規情報を与えることです。それによって事態は動きます。
■時間が解決してくれる、という神話
こういう失恋を引きずる人の中には「いつか時間が解決してくれる」という人がいますが、時間をそこまで信用するのは危険だと思います。なぜなら、時間はわれわれ人類の幸せなどに微塵も興味を持っていないからです。
時間が与えるのは「変化」のみです。失恋の痛手が時間によって軽減された、という人の多くは「理由を考えていたけれどあまり気にならなくなった」「そもそも何に悩んでいたかを忘れた」「他に好きな人ができた」という心理の「変化」によるもの。
そしてこの「変化」は時間がもたらしてくれることもありますが、もたらさないこともあります。特に情が深く考え込むタイプの人には、時間は味方とならず、むしろいたずらに年月を食いつぶす敵となります。
時間は無条件に助けてくれません。時間は、味方にするものです。
■「変化」は自分の手でつくれる
匿名さんは2年という歳月を費やしましたが、時間は味方にならなかったようです。ならば戦略を変えて、「自ら変化を起こす」方向に行きましょう。
「痛い」と思っているうちは、他のものに目が向けられないので、とにかく今の痛みをどうにかするのが先決です。
まずやるべきことは「別れた理由を納得するためのストーリー作り」です。相手に直接メールをするでもよし(個人的には音信不通になるような人に連絡をするのはおすすめしません)、自分の中で終わらせるもよし。
そうして決着をつけられたら、自然と未来のこと、別のことにも目が向くようになると思います。応援しています!ぱぷりこでした。
約2年前に別れた彼の事が忘れられません。ケンカもしたこともなく、仲が良かったと思ってたのですが、いきなり音信不通になってしまいました...
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ぱぷりこ


恋愛ブログ『妖怪男ウォッチ』の中の人。妖怪男女にやたら遭遇するアラサー撒き餌女子。女子会では「ぱぷりこは私の占い師☆」という評価を得ることが多い。
Twitter:@papupapuriko。
http://papuriko.hatenablog.com/
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