がんばってきたあなたへ贈るトイアンナの「生きづらさ」診療所 24

こんにちは、トイアンナです。シルバーウィークに年末年始と楽しい休暇が目白押しな反面、直前は仕事が積みあがる時期でもありますよね。

業務量が増えるとささいなミスが生まれやすくなったり、いつもはとんとん拍子で進むプロジェクトが引っかかったり。「この忙しいときに!」とイライラするトラブルも増えてきます。そんな時期は普段なら笑ってやりすごせる上司や取引先からのストレスに屈しやすくもなるでしょう。

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「こんな自分はだめだ」と責めることはない

職場の誰もがうまくできてるのに、自分だけがミスをしてしまった。疲れているとそんなこともあります。しかしもう一度周りを見渡してください。全く同じ同僚、上司、取引先を抱えているのはあなただけではありませんか? 同じ部署で似たような仕事をしていても、全く同じ境遇の人はほかにいません。だから周りよりストレスが溜まっていたとしても「自分が無能だから」とは限らないのです。

さらに、ストレスには相性があります。接待の宴会芸なら喜んでやれるのに、ルーティーンワークに耐えられない人。厳しい上司の指導へはいくらでも耐えられるのに、人格攻撃されたら泣きたくなる人。あなただけが倒れそうなら、その環境と相性が悪いだけかもしれません。

といっても、悩んでいる方は仕事を放りだすことも考えたことがあるでしょう。しかし人はストレスが溜まりすぎると「1か0か」の答えを探したくなります。単なる給与のために働いているはずが「頑張らない自分は価値がない」と追い込みやすくなってしまうのです。

かくいう私も激務出身で、かつてはフラフラ深夜2時に帰宅しながらも会社を辞める選択肢は思いつきませんでした。結局辞められたのは「もう見ていられない。お願いだから辞めて」と周りが心配してくれたこと、そして介護問題が降りかかってきたからでした。

休んでから、大逆転する道がある

追い詰められているときは辞めることや休むことを考えられなくなりがちです。しかし視野を広げれば、いくらでも第三の選択肢があります。たとえば休職してから復帰し、それなりの成果を出してから転職すること。休職して資格試験など別の方向へチャレンジすること。留学して気分転換しつつ新しい強みを開拓してもいいでしょう。

休職するとその会社では出世しづらくなるかもしれません。しかし成果を出してから転職してしまえばその先でキャリアが広がります。失敗して休み、巻き返して大成功する。そんな人生で成功した人たちが経済誌で「失敗が成功へ繋がった」と語っています。

もし「〇〇するしかない」と思い始めたら、視野が狭くなり始めているサイン。1でも0でもない、第三の選択肢がないか友達や親へ相談してみてください。成功への道は一本ではありません。先人の足跡を追うよりも、あなたが歩く場所が新しい道となるのです。





トイアンナとは?
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人気コラムニスト, ライター。ブログ『外資系OLのぐだぐだ』をはじめ、 人の生きざまを分析する文章でファンを獲得し月間50万PVを記録。
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