「彼氏できそう」

「えっ！　いきなり急展開じゃん、おめでとう！」

「ただ……彼、既婚者なんだよね」

さて、次に友達が言い出すセリフを予想してみましょう。

「やめときなよ、不倫は自分も奥さんも傷つけるし、いいことないよ」と正論で諭すか、あるいは「そっか……」と沈黙しつつも心の中でやめろと叫ぶ、あたりが２大よくあるリアクションでしょうか。

いずれにせよ不倫女子への処方箋とはならないことは、気づいていると思います。下手をすれば「やっぱり、私の恋愛なんて分かってくれないよね」と心を閉ざし、そのまま数年間の泥沼恋愛へ足を突っ込んでいくことでしょう。でも友達に傷ついてほしくない。そんなあなたに、不倫女子へかけるべき言葉をお伝えします。

 

まずは「話してくれてありがとう。報告にも勇気がいったでしょう」と信頼してくれたことにお礼を言いましょう。あなたに嫌われるかもしれない、叱られるのは分かっている前提で告白してくれたのです。

理性的に考えれば不倫をするメリットは何一つありません。人前でデートもできない、結婚もできない。慰謝料請求されるリスク、奥さんの人生をめちゃめちゃに破壊する可能性。

それなのになぜ不倫するか。そりゃ、好きになってしまったからでしょう。恋は理性で歯止めがきかないからこそ中毒性がある。こうなればアルコール依存症と同じで、自分でコントロールなんてできません。そのどうしようもない窮地を知らせてくれたのだから、手を差し伸べてください。

その上で「理性的に考えて止めた方がいい恋愛なのはわかってるよね。彼はあなたを選ばないし、奥さんに訴えられるかもしれない。私に相談しても止めなよとしか言えないから愚痴も言わないでほしい。それでも止められないなら、自分の恋愛に責任を持って進むしかない」と伝えます。

こう発言することで、あなたは不倫に反対だけれども、不倫以外の部分では彼女を尊敬しており友達でいたい意志を伝えられます。さらに愚痴を聞かない宣言をすることで「不倫を止めなよとアドバイスしても、全く状況が変わらない」とイライラすることもなくなります。

その上で、本当に彼女が不倫を止めたくなったらいつでも相談に乗りましょう。自ら覚悟を決めて沼へ沈む人へ止めろと言い続けても、あなたが疲れて友人関係を解消したくなってしまうはず。それよりは「いつでも戻っておいで」と防波堤を作ってあげること。それが友人として長続きするコツです。