がんばってきたあなたへ贈るトイアンナの「生きづらさ」診療所 12
こんにちは、トイアンナです。最近『親がしんどい』という漫画を読みまして、もうありとあらゆる毒親を詰め込んだ展開にあっぷあっぷしながら読んだのですが、その中でも気になったのが「自分がつらいことを人へ相談しても、『もっとつらいのに頑張ってる人もいるんだから』と諭されてしまう」というエピソード。
こんにちは、トイアンナです。最近『親がしんどい』という漫画を読みまして、もうありとあらゆる毒親を詰め込んだ展開にあっぷあっぷしながら読んだのですが、その中でも気になったのが「自分がつらいことを人へ相談しても、『もっとつらいのに頑張ってる人もいるんだから』と諭されてしまう」というエピソード。
もうこの文面だけで、怒りでさっと青くなりました。

トイアンナとは?

人気コラムニスト, ライター。ブログ『外資系OLのぐだぐだ』をはじめ、 人の生きざまを分析する文章でファンを獲得し月間50万PVを記録。

つらさは、あなたが決めていい
頑張り屋さんな人ほど、つらい気持ちを限界まで言い出せません。「あのね、今日すごく大変だったんだ」と言ってくれるときには、瀕死の重傷なんてことも。そんな時に言い出す相手は、子供だったら保護者になるでしょうし、大人なら恋人や友達かもしれません。
そこで「あなたのつらさは○○に比べたらマシなんだから」と言い出すのは、必死の思いで伸ばした手をナタで切り落とすようなものです。元気があったら、そんなこと言った相手こそナタで斬ってやりたい。でも疲れてるときって、相手に怒る力も残ってないから「そんなものなのかな……」とひっそり傷つくことしかできませんよね。
あなたが「つらい」と思ったら、それがつらいときです。誰かと比較なんてしなくてもいいのです。だってこれまでもこれからも生きている間に、あなたは自分のつらさしか感じ取れないのですから。つらさは「当社比」でいいんです。
つらくなったら、最後は逃げてもいい
そしてつらくなったときに「○○さんはもっと頑張ってるんだから」と自分を奮い立たせる必要もありません。人によって受けられるダメージの大きさは違います。○○さんのHPが20,000ポイントあるのに、自分のHPが2,000しかないかもしれません。そしたら同じ1,500ポイントのダメージで○○さんはピンピンしていていても、こっちは瀕死です。
ゲームの世界ですら瀕死になったら逃げだせるのに、ましてや現実で再起不能になる必要なんてありません。
それに、逃げ出したからといって誰かが比べている「○○さん」よりあなたが劣っているわけでもありません。私が激務の会社に勤めてわかったのは、人格攻撃がダメなひと、長時間労働が苦手な人、セクハラで倒れる人など受けやすいダメージは人によって違うということ。別の場面ではあなたが平気で耐えられるのに、○○さんにはクリティカルヒットかもしれません。
自分が平気なときは、誰かを助けられます。そして自分が倒れそうなときは誰かに助けてもらいましょう。あなたが今つらいなら、その気持ちは誰かと比べなくていいもの。「つらい!もう無理!」と距離を置いて、楽になってください。
トイアンナとは?

人気コラムニスト, ライター。ブログ『外資系OLのぐだぐだ』をはじめ、 人の生きざまを分析する文章でファンを獲得し月間50万PVを記録。
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