がんばってきたあなたへ贈るトイアンナの「生きづらさ」診療所 9
こんにちは、トイアンナです。よくご相談で「私がいまやっていることは、本当に選んだ道ではない」と嘆きの声をいただくことがあります。本当に受験したい学校を受けられなかった、第一志望の就職ができなかった、妥協して結婚した……。人生にはどこかで、選んだ道を後悔することがあるものです。
「あの時、本当にやりたいことをやれていれば」という気持ちはなかなか厄介です。向き合うことなく放置していると「あの時自分が思う通りにできなかったのは私に人生を強制した○○のせいだ」と周りの人を責め続けたくなったり、いざ自分が親になって子育てをする段階になって、自分が叶えられなかった夢を子供へ押し付けてしまいたくなったりします。
後悔しているあなたは、頑張ったあなたの一部
まず、後悔するほどこれまでの人生を頑張ったんだね、と自分へ声をかけてあげてください。この世には「とりあえず周りがそうだから」と進学、就職、結婚をすべて言われるままに決めていく人が少なくありません。そういう人は別の人生を選んでも後悔することはできません。自己嫌悪するほどの「自己」すらないのですから。
後悔は、自分で責任を持って人生を歩んでいくことを決めたひとだけが持てる感情です。そしてあなたは、人生を立派に選んだからいまここに生きています。後悔を通じて、あなたはより成熟したに違いありません。
「もっとこうすれば良かった」を今から始めてもいい
そしてどうしても取り戻したい人生があるなら、もう年だからという人の言葉なんか気にせず、今日をスタートラインに始めてもいいのです。私の友人は本命大学の受験日に親が倒れ、滑り止めの大学へ進学したことを後悔していました。30歳ごろまでそれを引きずっていたのですがついに一念発起し、本命だった大学で修士課程を始めています。
知り合いには70代で起業した人もいれば、40代後半で結婚した女性、さらには初恋の人を探して告白した男性もいます。年齢とともに体力が落ちていくのは事実ですが、そこに意志があるならば他人の「年をわきまえて」という言葉はスルーしましょう。
夢をかなえるために、年齢はむしろ長所でもあります。若い頃よりもリスクを減らすことを考えられるからです。「正社員をしながらバンドを結成しよう」と15歳では考えられなかったかもしれませんが、今なら「部長かつヘヴィメタルのボーカル」にだってなれます。
「もっとこうしたかった!」という気持ちも、大切なあなたの一部。今の自分の心の声を大切にして、本当に叶えたいことを選び取ってください。
トイアンナとは?

人気コラムニスト, ライター。ブログ『外資系OLのぐだぐだ』をはじめ、 人の生きざまを分析する文章でファンを獲得し月間50万PVを記録。
http://toianna.hatenablog.com/
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