がんばってきたあなたへ贈るトイアンナの「生きづらさ」診療所 8

こんにちは、トイアンナです。生きづらさを相談してくださる方にご連絡いただくと、いつも感じるのが「デートをするたびに、消耗してるなあ」という感触です。彼とのデートは本来楽しいイベントのはず。初めてで緊張してぐったり疲れることはあるかもしれません。しかし付き合ってしばらくしてからもデートの後なにもする気が起きなくてぐったりしてしまうあなたは、無理をしているのかもしれません。

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人と会うことそのものだって「ストレス」になりうる

拙著『恋愛障害 どうして「普通」に愛されないのか?』でも書きましたが、頑張り屋さんな人ほど無意識のうちにストレスに「耐える」ことで何とかしようとします。ストレスというとなんだか大げさですが、人は身近なところでストレスを受けているのです。デートなら、たとえばこういったことだってストレスです。

相手が遅刻してきて、15分手持ぶさただった
食事をしようとして、相手と好みが全く合わず注文が難航した
ヒールなのにずっと歩き詰めで足が疲れた
会話中で少しバカにされてむっときた
自分の友達について彼から悪く言われた

完全に私がイラっとしたことリストになってきましたが(笑)普段からデートで感じるストレスには枚挙にいとまがありません。というより、人と付き合うことは相手がだれであれストレスとなりうるのです。

彼だから「耐える」という思考のスイッチはなくていい
 
そこで気遣いができる頑張り屋さんほど、無条件に「耐える」スイッチを押してしまいます。問題は無条件に押しているので、本人も気づかないこと。勝手に耐えてしまって、ストレスをためてデート後に「なんだか疲れた」とぐったりしてしまうのです。

もしあなたが当てはまるなら、日ごろから「ストレスを耐えなくてもいいんだぞ」と自分に言い聞かせてみましょう。それだけでも無意識のスイッチが入りにくくなります。具体的には、こういう行動をしてみましょう。

体をぶつけたら思いのまま「痛っ!」と言ってみる
「ああ、この勉強/仕事だるい」と空気に向かって声を出す
今日は疲れてるな、と日記に書く

うまくいかなくても、続けて自分を責めたりする必要はありません。ただ「疲れた、うまくいかない、痛い」といったネガティブな感情をそのまま表に出す訓練をするのです。それだけで「耐える」スイッチが弱まります。

まずは自分の中で耐えないクセをつけていきましょう。そこから徐々に近しい人へだけ「私はこっちがいいな」と言えるようになっていけばいいのです。焦らず、そのままの自分で大丈夫です


トイアンナとは?
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人気コラムニスト, ライター。ブログ『外資系OLのぐだぐだ』をはじめ、 人の生きざまを分析する文章でファンを獲得し月間50万PVを記録。
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