がんばってきたあなたへ贈るトイアンナの「生きづらさ」診療所 7
こんにちは、トイアンナです。突然ですが読者のみなさまには、彼に怒られるのが極端に苦手な方はいませんか? 私もかつてそうだったのですが、日常のささいなことを指摘されているだけなのにあたかも自分をすべて否定されたように感じて心がフリーズしてしまうのです。
そして、
「もうだめだ、彼は私と別れたいと思ってるんだ……」
「私なんかに付き合いきれる人はやっぱりいないんだ……」
ひどい場合には「もう死んじゃおうかな。どうせ一生まともに人間関係を作れないんでしょ?」
と、自分を責めていました。
でも彼が怒るたびにビクッとなってしまうあなたは、もしかすると心の奥底で気づいていませんか?
彼が悪い or 自分が悪い 思考に陥っているのかも
そういうメンタリティをもう少し深堀りすると「彼が怒っている。彼が悪いわけではないなら、私が悪いんだろう」という極端な2択で考えてしまっている可能性があります。人が怒る背景には正当性よりも、最近寝てなくて機嫌が悪かった、イライラするきっかけが2・3回あなた以外とも立て続けにやってきたといった「誰のせいでもない」ことが多く含まれています。
しかし自分自身が疲れていたり、心に余裕がなかったりするとつい「どっちが悪いの?きっと彼じゃないから……私が悪いんだ!」と白黒つけたくなるものです。これを専門用語で「悉無律思考(しつむりつしこう)」と呼びます。検索すると精神疾患の情報がわっと出てきますが、普通の方でも疲れが溜まっているとしてしまいがちな考え方です。
よく夫婦喧嘩のドラマで「○○ちゃんはパパの味方なの? ママの味方なの?」と子供を困らせるシーンが出てきますが、これこそ典型的な悉無律思考。パパ or ママが正しいという極端な考え方に捕らわれているのです。
「何が」彼の怒りを作ったのかという考え方をしよう
まずはフリーズする自分に対して、「怒って何か言われても、その場で言い返せなくてもいいんだよ」と声をかけてあげましょう。あなたの体がフリーズするのは自分の身を守っているから。悪いことではありません。その上で落ち着いてきたら「何が」彼の怒りだったのか……と、原因を彼やあなたから外して考えてみましょう。
意外とお腹がすいている時間帯だったとか、残業帰りで疲れていたなんていうあっけない結論が出るかもしれませんよ。あなたの心が少しでも楽になりますよう、願っています。
トイアンナとは?

人気コラムニスト, ライター。ブログ『外資系OLのぐだぐだ』をはじめ、 人の生きざまを分析する文章でファンを獲得し月間50万PVを記録。
http://toianna.hatenablog.com/
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