がんばってきたあなたへ贈るトイアンナの「生きづらさ」診療所 5
トイアンナとは?

人気コラムニスト, ライター。ブログ『外資系OLのぐだぐだ』をはじめ、 人の生きざまを分析する文章でファンを獲得し月間50万PVを記録。
http://toianna.hatenablog.com/
こんにちは、トイアンナです。恋愛相談を伺っていると、当事者でない方から「周りで困っている子がいて」とご連絡をくださることも多いです。そのたびに友情・愛情を感じて私もほっこりしています。と同時に、友達について心配しすぎる方については気にしていることもあります。というのも、周りを助けたいと動き回る人は、本人がむしろ病んでいる可能性があるからです。
誰かを助けることで安心していませんか
「友達が苦しんでいたら助けるのは当たり前。だってお互いさまだもの」というのが健全な友情だとすれば、生きづらさを感じている方は「友達が苦しんでいたら助けるのは当たり前。そうしないと私の価値がなくなっちゃう」と、不安にかられて人助けをしています。
長い期間友人をしていると、あるときは試験対策を助けてもらったり、ある時は恋愛相談に乗ってもらったりと持ちつ持たれつの関係になってゆくもの。ですが生きづらさを感じるタイプの人は、そもそも自分の存在がマイナスだと思っており、誰かを手助けすることでようやくプラマイゼロの関係になれたとほっとしているのです。
だからこそ友達に奢ってもらったり助けてもらったりすると、罪悪感を抱いてしまいます。あなたはこういう感情に、思い当たる節はありませんか?
・私なんかが奢ってもらっていいんだろうか
・つらいとき話を聞いてもらってしまった、私なんか価値がない
・素敵なプレゼントをもらってしまったけど、どうお返しすればいいんだろう
こういった感情を抱いていると、人からの純粋な善意ですら息苦しくなってしまいます。
パートナーの人生を狂わせるリスクも
誰かを助けることで幸せを感じている人にとって最も大きなリスクは、アルコール依存症やDVを振るう相手へも献身的に尽くしてしまうことです。「彼は私がいないとだめだから」と世話をすることに依存してしまうと、きつく叱れば更生できた相手すらダメになってしまいます。助けるはずが、一緒に泥沼へ沈んでしまうのです。
もしあなたが「つらいときに人を助けることで安心する」クセがあるかもしれないと感じたら、誰かを助けたくなったときこそ自分をまず助けましょう。普通の人にとって肩こりや腰痛が疲れのサインだとするならば、あなたにとっては誰かを助けたくなる気持ちが疲労のサイン。
「誰かを助けたいってことは、今ちょっと自分が疲れてるのかも」と振り返ることで、セルフケアも怠らないようにしていきましょう。
トイアンナとは?

人気コラムニスト, ライター。ブログ『外資系OLのぐだぐだ』をはじめ、 人の生きざまを分析する文章でファンを獲得し月間50万PVを記録。
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