がんばってきたあなたへ贈るトイアンナの「生きづらさ」診療所 4
トイアンナとは?

人気コラムニスト, ライター。ブログ『外資系OLのぐだぐだ』をはじめ、 人の生きざまを分析する文章でファンを獲得し月間50万PVを記録。
http://toianna.hatenablog.com/
こんにちは、トイアンナです。突然ですが、あなたは以下の項目に当てはまりますか?
・いつも成績優秀だけど、勉強が楽しいというより「できない自分が許せない」
・人から飲み会などに誘われると、嫌でも断れない
・恋愛で尽くしすぎて「重い」と言われてしまう
・休むことに罪悪感を抱いて、つい過労気味になる
・部屋が汚いと「なんてだめなんだ」と自分を責める
就職活動なら「実直でまじめだ」なんて評価されそうなこのリストは、私が500名以上からヒアリングして気づいた、第一子として育てられた方に多い特徴。私はたまに「長男・長女症候群」なんて呼ぶこともあります。
あのとき頑張っていたのはなぜ?
長男・長女は甘えたい時期でも弟や妹がいて「お兄ちゃんなんだから/お姉ちゃんなんだから、しっかりしなさい」と言われてきた方たち。末っ子がヘマをするたびにお母さんはそっちにかまってばかりで、特別ないい子でなければ褒めてもらうどころか構ってすらもらえなかった。そんな辛酸を舐めた人も、多いのではないでしょうか。
何とかして褒められようと頑張れば、特に勉強では成果が出ます。学級委員長で部活はキャプテン、成績はいつもトップ……なんて昔頑張っていた人ほど「なぜあんなに頑張っていたのか」を考えてみてください。もしかして、もう少しだけ褒められたかったのではないでしょうか。
頑張り屋さんなのは素敵なことです
といっても、あなたの過去を否定したいわけではありません。人一倍頑張れるその努力は誰にでも誇れるあなたの魅力です。ですが冒頭のリストに思い当たる人ほど、実は自分の頑張りを軽視している傾向があります。
あなたが頑張り屋さんなのに自分の努力を軽視してしまうのは「一等賞になった」「10万円貢いだ」といった成果で他人へ評価を求めてきたからかもしれません。あなたが死にもの狂いでしている努力そのものを見せるのではなく、つい数字で分かりやすいものに追いかけられてはいないでしょうか。
私もまた、数字に振り回された人でした。新卒の就職先では売り上げ○%アップに縛られ、1位になれば喜び、ライバルを蹴落としてきました。しかし墓石に自分が作った売上を刻んでも仕方ないな……それで誰かに愛してもらえるわけじゃないし。と、どこかで虚しさを覚えるようになりました。
そこで私は「頑張ったね」という言葉を積極的に自分へかけるようにしました。朝起きたら、頑張ったね。職場へついたら、頑張ったね。家へもどれたら、頑張ったね。それから少しずつではありますが、私も成果より自分の頑張りを見つめやすくなった気がします。騙されたと思って、あなたも明日1日だけ「頑張ったね」とすべての行動に声かけしてみませんか?
トイアンナとは?

人気コラムニスト, ライター。ブログ『外資系OLのぐだぐだ』をはじめ、 人の生きざまを分析する文章でファンを獲得し月間50万PVを記録。
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