がんばってきたあなたへ贈るトイアンナの「生きづらさ」診療所 3
誰かと連絡を取っているとき、自分が1通LINEしただけのはずが3通、4通と返事が来ると、返すのが重たいな……と思ったりしませんか? 人は何か施しを受けると「お返ししなきゃ」と考えるもの。これを「返報性の原理」と呼びます。貰ったものへは、お返しをしないと罪悪感を抱いてしまうのです。
トイアンナとは?

人気コラムニスト, ライター。ブログ『外資系OLのぐだぐだ』をはじめ、 人の生きざまを分析する文章でファンを獲得し月間50万PVを記録。
http://toianna.hatenablog.com/
こんにちは、トイアンナです。「好きな人ができて、思いを伝えたい! でも相手は私のことを好きじゃないかもしれない。いや、むしろ多分好きじゃなさそう」という状態でまんじりともせず過ごしている方はいらっしゃいませんか?
いくらポジティブに考えたくてもLINEが翌朝になるまで返ってこなかったり、デートへ誘っても「みんなで行こう」と言われてしまったり。これ以上脈なしサインは送ってくれなくてもいいから! とこっちから撤退したくなる、でも連絡を取らないと彼と関係が途切れてしまうかも……。と果てない悩みとつのる思いに苦しんでいるあなたにこそ、勧めたいことがあります。
連絡ペースは、相手に合わせよう
誰かと連絡を取っているとき、自分が1通LINEしただけのはずが3通、4通と返事が来ると、返すのが重たいな……と思ったりしませんか? 人は何か施しを受けると「お返ししなきゃ」と考えるもの。これを「返報性の原理」と呼びます。貰ったものへは、お返しをしないと罪悪感を抱いてしまうのです。
LINEが3通も4通も常に返ってくる状況は、相手へ「返報性の原理」を背負わせている状態。返信しなきゃというプレッシャーを与え続けてしまうために「もうこれ以上、返信に罪悪感を抱きたくない! 関係自体をやめたい」と投げ出したくなってしまうのです。
逆に「返報性の原理」が一切発生しないのは、二人のコミュニケーションを取るペースが全く同じ状態。同じくらいの分量や頻度なら、相手も気軽に返信できるのです。だからこそ返事が欲しい相手とのやりとりこそ、相手のペースに合わせた連絡がマスト。
思いのたけは○○で発散!
といっても、自分が思いつめているときに彼へ気持ちをぶつけられないのはフラストレーションが溜まるものですよね。そんな時、私は思いを○○にぶつけることをオススメしています。その○○とは、以下3つです。
・ 瞑想
・ 写経
・ 運動
まずは瞑想。スピのイメージもありますが、実は精神医学の分野でも有効性が唱えられています(※1)。
「無」の境地に至ることで、世の執着から一呼吸置いた立ち位置を手に入れられます。ヨガや禅で体験できるイベントも多くありますので、休日などを使って体験してはいかがでしょうか。
「無」の境地に至ることで、世の執着から一呼吸置いた立ち位置を手に入れられます。ヨガや禅で体験できるイベントも多くありますので、休日などを使って体験してはいかがでしょうか。
次の写経はもろ仏教ですが、お経を写す必要はありません。何なら彼への思いを手紙にしたためてもいいのです。ただし手紙は出さず、自宅に保存するか捨てていきましょう。「書く」ことで自分を客観視する方法です。
最後に運動もオススメです。有酸素運動をするとストレスへの対応力が上がることが分かっています(※2)。
思い切って「好きだー!」とカラオケで歌ったり、軽いジョギングをしたりすると冗談のようにすっきりすることも。
思い切って「好きだー!」とカラオケで歌ったり、軽いジョギングをしたりすると冗談のようにすっきりすることも。
堪えきれない彼への思いですが、ここでぐっと堪えれば彼からあなたに近寄ってきてくれるかもしれません。あなたの頑張り、応援しています!
【参考文献】
※1 安藤 治 著『瞑想の精神医学―トランスパーソナル精神医学序説』、2003年
※2 Hassmen, Koivula & Uutela “Physical exercise and psychological well-being: a population study in Finland”, 2000
トイアンナとは?

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