がんばってきたあなたへ贈るトイアンナの「生きづらさ」診療所 141
著/トイアンナ
こんにちは、トイアンナです。
彼のために生きて死ぬ。
私は彼氏ができるたびにそう思うほどの恋愛体質でした。
学費を払い、生活費を払い、家事をやり、浮気を許そうとし(できませんでした)、とにかく尽くして尽くしまくりました。
そこまで尽くせば、彼も同じくらい私を愛してくれるだろうと心のどこかで信じていたからです
彼は彼のために生きていて、それは悪いことじゃない
けれど、どんなに彼のための人生を選んでも、彼は私のために生きてくれませんでした。
生活費や学費を出しても浮気されました。暴力を振るわれました。捨てられました。
そのたびに私はおんおん泣いて「なんで私はこんなに愛しているのに愛してくれないの!」と叫んでいました。
いま思えば、彼は彼のために生きるという「当たり前」のことをしていただけです。
尽くされたから「愛し返すべきだ」なんて義務感で愛するなんて、苦痛でしかありません。
愛されていても他の人へ心変わりをすることもある。
暴力や借金の踏み倒しはさておき、心変わりという当たり前のことを受け容れられなかった私もまた、彼を支配していたようなものでした。
彼のために生きても、あなたは愛されない
彼のために生きる。見返りがなくていい。
そう信じるのはすてきなことです。私も人生で何度もそう信じてきました。
けれど、見返りを求めない愛には限界があります。
人には「これ以上尽くすなら見返りを心の中で期待しちゃう」ラインがあるんです。
自分も彼の愛を求めていたことに気づいてから「裏切者!」と叫んでも彼は戻ってきません。
彼へどんなに尽くしても、愛されないときは愛されないのです。
逆に言えば、自分が幸せであるようふるまっても愛されるときは愛されます。
あなたがあなたのために生きても、結果は変わらないのです。
「どうしよう、お金がない」
「遊びのつもりだったんだ、浮気じゃない。許してくれ」
そういわれたとき、あなたはあなたの幸せを優先していいんです。
愛を乞わず、自分を愛そう
「こんなに尽くしたんだから愛してよ!」と願うのは、自分で自分を愛せていないからです。
あなたには、自分を愛する力があるのに。
それを彼に頼って、彼からもらおうとしているのです。
まずは、あなたの世界から「彼」を除いてみましょう。
そして自分を愛するために、自分のご機嫌を取りましょう。
お腹がすいたら好きなものを食べて、好きな服を選んで。
まずはそこから、小さなステップで「彼へ愛を乞わない女」に変わりませんか。
トイアンナとは?
人気コラムニスト, ライター。ブログ『トイアンナのぐだぐだ』をはじめ、人の生きざまを分析する文章でファンを獲得し月間50万PVを記録。
http://toianna.hatenablog.com/
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