がんばってきたあなたへ贈るトイアンナの「生きづらさ」診療所 139
著/トイアンナ
こんにちは、トイアンナです。私はもともとネガティブな人間で、常日頃から被害妄想たくましく生きています。
彼氏ができれば「彼と結婚したら……」なんて妄想以前に「どういうパターンで振られるかな……」「いきなり事故で死んじゃったらどうしよう……」と考えるばかり。今の彼氏も100回は脳内で殺しています。
奇跡を起こす先輩が教えてくれたマインドセット
ですからかつては失敗しそうになると「もうだめだ!」と口ぐせのように言っていました。
ほらね、やっぱり想定した通りだめだった。
ダメだってわかってたのに、なんで自分は思いあがっていたんだろう。バカみたい。
そうやって自分を責めてきたのです。
しかし、そんな人生を変えてくれた先輩がいました。
先輩は「絶対に無理」と誰もが匙を投げるプロジェクトへ取り組んでは、売上をV字回復させる天才といわれていました。
こんなプロジェクト関わりたくない、転職してしまおう……と人員もバタバタ抜けていく現場にとどまり、奇跡を起こし続けた方ですが、実は先輩もネガティブな考え方をするタイプ。
それなのになぜ奇跡を起こし続けられるのか? こう聞いたところ、教えてくれました。
「もう無理だ!」と考えたら道が閉ざされる
「もう無理だ! って考えると、本当に無理になるだろう? そこから考えるのをやめちゃうから。でもそこで歯を食いしばってでも『どうやったらうまくいくだろう?』って声に出す。思うだけじゃなくて、声にも出す。そうすると脳のスイッチが切り替わるんだよね」
そんな言葉ひとつで状況が変わるわけじゃないし……と、私も修羅場となったプロジェクトへ直面したとき半信半疑で「どうやったらうまくいくかねえ……」とつぶやいてみました。
そうした瞬間に周りから「こうすればいい」「こういう裏の手がある」と、打開策が次々に集まったのです。
そうか、自分の中で袋小路に入っても、チームがいれば打開策はできるんだ。
ネガティブな自分が人様に助けてもらって、修羅場を脱したのは数か月後でした。
一声かけて、自分と周りを変えよう
ですから、これから追い詰められたらつぶやいてみてください。
「どうやったらうまくいくだろう?」と。
まずは自分でブツブツ言ってもかまいません。
それだけでも視野が広がって、打開策を考えられるようになります。
さらにチームへ「どうすればうまくいくと思いますか?」と問いかければ、周りの視野も広げられます。
敗戦ムードをひっくり返して、勝利をつかむために。
まずは自分の周りから「この戦い、勝てる!」と思える言葉を声に出しましょう。
トイアンナとは?
人気コラムニスト, ライター。ブログ『トイアンナのぐだぐだ』をはじめ、人の生きざまを分析する文章でファンを獲得し月間50万PVを記録。
http://toianna.hatenablog.com/
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