がんばってきたあなたへ贈るトイアンナの「生きづらさ」診療所 137

著/トイアンナ


こんにちは、トイアンナです

「どうせ〇〇してたら結婚できない」「資格なんて取れるはずがない」「転職したってどうせ失敗する」といった言葉を浴びたことはありませんか?


それって、根拠のある言葉でしょうか?


たとえば私は最近、ベンチャー企業の支援をさせていただくことが増えました。

そこで「新人社長」が悩まされるのは、周りの人間による反対です。


「本当にその事業、大丈夫なの?」

「どうせ言ってるだけで、たいしたことできないっしょ」

「怪しい商売じゃないよね……?」


と言われては、友達を失い、家族ともめていく創業者をたくさん見てきました。

けれどそういう言葉の大半は、根拠ゼロのどうでもいい非難です。

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聞くべき批判は、経験者の言葉と数字だけ

もちろん、批判には聞くべきものもあります。

たとえば自分が成し遂げたい業界ですでに何かを成し遂げた先輩の言葉は、実際にその先輩が痛い目を見て学んだことも含まれているので「ははーっ」と聞いておくべきでしょう。

逆に何も成し遂げていない、部外者のコメントのほとんどはスルーしてもかまいません。

特に、「どうせそんなのうまくいかないよ」という言葉ほど、根拠がないものです。

経験だけが価値とはいいません。 賢い人は経験せずとも、「数字ではこうなってるからやめときな」と言ってくれるでしょう。 けれど不用意な身内の批判には数字すらないものです。

どうせ成し遂げれば、人はついてくる

「どうせXXできないよ」と言われたとき、親しい人から投げかけられる批判で深く傷つくのは当たり前。 傷ついてもかまいません。 「なにくそ、今に見ていろ。絶対に成功してやる」と思ってやりましょう。

どうせ何も成し遂げていない人は、自分がいざ何かを達成するとついてくるものです。 そういう方に限って「こいつの創業期から、俺はあいつを知ってた」なんてしたり顔であなたを自慢の種にするでしょう。

いつか、そんな姿を見て「あーあ、あの時から私・俺にやさしくしてくれていたら信頼したのにな。残念だなあ。才能を見誤ったんだなあ」と思える自分になるために、今はただ前へ進んでください。 きちんと経験者のアドバイスを聞いて、前へ進めるなら大丈夫。

経験者こそ、がむしゃらに努力する人へは優しいものです。 根拠なく批判してくるひとのほとんどは、変化を恐れているだけ。 さあ、一緒に頑張りましょう。

トイアンナとは?
人気コラムニスト, ライター。ブログ『トイアンナのぐだぐだ』をはじめ、人の生きざまを分析する文章でファンを獲得し月間50万PVを記録。
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