がんばってきたあなたへ贈るトイアンナの「生きづらさ」診療所 125
著/トイアンナ
こんにちは、トイアンナです。認めたくありませんが、私はモラハラ男子が大好きです。かつ、私自身がモラハラをしてしまった経験もあります。今回は経験をもとに理解した、モラハラ男子の共通点をお伝えします。
モラハラ男子が抱く「正しさ」への執着
もともと私は論理的に話す男性が大好き。家庭のもめごとも論理的に「正しい」意見を採択すべきだと考えていました。しかしこの「正しさ」への執着こそが、モラハラの根源にあります。なぜならパートナーとの関係では正しさよりも相手の気持ちを優先したほうがいいことがたくさんあるからです。
たとえば、家へ疲れて帰ってきたときに彼が「何でこんなに家が汚いんだ!」と怒ったとしましょう。
ここで論理的な反論をするなら、「キッチンの掃除はあなたの分担でしょう。自分の役割を果たしなさい」となります。あるいは「あなたの方が私よりも年収が低いのだから、家事分担はあなたがより担うべきだと思う。掃除はあなたの得意分野だから担当してよ」となります。
これらの反論は一見正論ですが、そこには相手への思いやりが一切ありません。家庭をうまくいかせたいなら、ここで「そうだね、家が汚くなっちゃったね。今日は2人とも疲れてるし一緒に掃除して半分の時間で終わらせようか」とでも言ったほうが建設的です。
しかしモラハラ男子(そして女子)は、相手への思いやりよりも正しさを優先します。そして相手を疲れさせてしまうのです。
付き合う前に、正しさへの執着が見えたら注意しよう
「自分を律して、正しく生きていこう」と考える人は魅力的に映ります。私もやってしまったことがあるので自戒を込めて書きます。家庭で正論を相手へ押し付け始めたら、それはただのモラハラです。
あなたがモラハラから逃れたいなら、感情的な不満をぶつけたとき彼の反応を見てみましょう。彼がもし「●●ちゃんにそれを言う資格はない」「論理的に考えたらこうでしょう」と思いやりよりも正論を優先してきたら、彼はモラハラ気質です。
そこから脱・モラハラするには、本人が変わりたいと願うしかありません。そこまで付き合いきる関係にないのなら、あなたは逃げ出してもいいんじゃないでしょうか。正論だから聞かなくてはいけないなんて理屈はありません。あなたは感情的でいてもいいし、不満をぶつけてもいいのです。
さあ、自由になりましょう。
トイアンナとは?
人気コラムニスト, ライター。ブログ『トイアンナのぐだぐだ』をはじめ、人の生きざまを分析する文章でファンを獲得し月間50万PVを記録。
http://toianna.hatenablog.com/
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