がんばってきたあなたへ贈るトイアンナの「生きづらさ」診療所 123
著/トイアンナ
こんにちは、トイアンナです。婚活をしていると、「ああ、消耗する」と痛感します。高飛車に男性を選んでいるつもりなんかないのに、出会っても出会っても「この人だ」という確信が持てない。自分が気になる彼とは、次のデートへつながらない。アプリで出会った彼をFacebookで調べたら既婚者と発覚……。
私の何が悪いの? と考え始めたらもう袋小路。どんどん自分の魅力が疑わしくなってきます。
ランダムな出会いには、地雷も混ざるんだ
ひどい男性に出会ったからといって、あるいは「無いな」と思うことが重なったからといってそれはあなたのせいじゃありません。アプリを始めとする出会いのツールは、どれもランダムに「合いそうかな?」とリストアップされた方たち。マッチングする方が珍しいのであって、合わないのが当たり前なのです。
そしてどんなに気を付けても、地雷を踏むことはあります。なにせ、ランダムな出会いだからです。アプリや合コンはあなたの友人が厳選に厳選を重ねて選んでくれた「もう人生最後の相手は彼にしなさい!」リストじゃありません。ハズレが当たり前、当たったらラッキー。そんな道具なのです。
ですから地雷を踏んでも、それはあなたのせいじゃありません。「付き合った元カレが全部モラハラ」といった共通点があれば「もはやあなたの好みはモラハラ男子」とも言えるでしょう。けれどそうでもなければ、ハズレを引くのは当たり前です。婚活なんて、渋谷で人混みへ体当たりしているのと変わらないんですから。
選ばれる、選ばれないの問いから脱出しよう
婚活で疲弊した女性からはよく「私は選ばれないんでしょうか」という切実な言葉をうかがいます。けれど、渋谷でランダムに体当たりしていると思えば選ぶも何もありません。ぶつかった相手が石油王かもしれないけれど、あなたへ暴力を振るう人かもしれない。
そして相手もランダムに人混みへぶつかっているから、あなたとぶつかって「あ、ごめん」とすれ違っても当たり前です。婚活で手に入るのは人へ体当たりする権利だけ。それ以降は運や勢い、タイミングといったよくわからない要素で大きくコトが動きます。
ですから、体当たりに疲れたら休みましょう。そりゃあ、自分から人混みへ突っ込むのは疲れます。そして「選ぶとかどうとかじゃなくて、知り合いが増えたらいいな」くらいのマインドセットになれたら復帰してください。
婚活と思うから苦しいけれど、ランダムにぶつかった相手が生涯の友になる可能性だってあります。婚活より広い意味であなたが出会いに恵まれますよう、応援しています。
トイアンナとは?
人気コラムニスト, ライター。ブログ『トイアンナのぐだぐだ』をはじめ、人の生きざまを分析する文章でファンを獲得し月間50万PVを記録。
http://toianna.hatenablog.com/
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