がんばってきたあなたへ贈るトイアンナの「生きづらさ」診療所 120
著/トイアンナ

こんにちは、トイアンナです。不倫をしていたり、浮気を許している女性のお話を聞くと「こんな私を好きになってくれるのは彼くらいしかいないんです。彼が一番マシなんだもの」というつらい言葉を聞くことが多くあります。

私自身、そう思っていたことがあります。親子仲が悪い。不安定なキャリア。ひねくれた性格。家事下手。白豚系のルックス。ダメな要素を並べたら、結婚なんて望むべくもありません。ですから私を好きだと言ってくれる男性を唯一無二のように愛し、尽くしてきました。

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少し婚活を試して、驚愕した

「彼以外に私を好きになってくれそんな私が、ほんの出来心で婚活をしました。といっても彼氏がいない時期です。婚活パーティへ出たり、Yahoo!パートナーに参加したり。そして、私の事情を知りながらも「そんなことどうでもいいじゃん」という人がたくさんいることに気づきました。

最初は「こんな私を好きになるなんて、この人の目がおかしいのでは?」と失礼な考え方をしていましたが、複数のお誘いを受けたおかげで「そんなことないんだ」と納得できました。今の男が最高だ、不満があっても見捨てられないようにしなきゃと思い込ませていたのは、私自身だったのです。

同様の驚きは、一見婚活でハンデとなる事情を背負った女性からもたくさん聞かれました。子持ちシンママ、バツイチ、家族が要介護、外見コンプレックスが強いなど「私なんかどうせ今以上の相手には恵まれないんだ」と言っていた女性が、婚活や恋活ででモテたりする。それはあなたが重大な「恋愛できない理由」だと思っている事情が、人によってはどうでもよいケースが往々にしてあるからです。 かいない」と思う前に、少し試してみたら?

だからちょっとだけ、婚活してみない?

ですからもし「私なんて、今の相手しかいないんだ」と不満を蓄積させながら耐えているなら……ちょっと気分転換に婚活してみませんか? プロフィールへ「いま不倫中です!」「実は毒親持ちで」と書けとはいいません。しかし仲良くなってから「実は……」とうちあけても、案外平気な方っていらっしゃるものです。

こちらも人なら、あちらも人です。お互いに「実は……」と見えてくる欠点はあるでしょう。それを気にしない男性こそ、あなたにふさわしいんじゃないでしょうか。今の彼から離れなくてもかまいません。息抜き、気分転換、出来心……自分を納得させる言い訳を作って、少しだけ恋活してみませんか?

トイアンナとは?
人気コラムニスト, ライター。ブログ『トイアンナのぐだぐだ』をはじめ、人の生きざまを分析する文章でファンを獲得し月間50万PVを記録。
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