がんばってきたあなたへ贈るトイアンナの「生きづらさ」診療所 106
著/トイアンナ

こんにちは、トイアンナです。唐突ですが、「お前の愛は重い」なんて言われたら年単位で傷ついてもしょうがなくありません? 私も男性から言われたことがありまして、それから友達に会うたび「ねえ、私って重いのかな……」と質問しまくり、「愛の重さを確認したがるその質問が重い」とお叱りを受けました。愛の体重チェックすら、重い女には許されない。

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一途と重さをはき違えていた

そのときは「一途な女」と「重い女」の違いに気づけなかった私。おかげさまで800名以上から人生相談をいただきまして、心身共にヘビー級の私にも見えてきました。一途と重さって、全然違うんだなと。

一途な愛は、相手が何をしているか詮索しません。相手が連絡してほしいときを狙って連絡します。重い女は、相手が何をしているかわからないと不安でたまらなくなります。

一途な愛は、1日のほとんどを相手のために使いません。重い女は、相手のことばかりを考えて自分の時間を持ちません。

一途な愛は、彼に「決めてもらおう」としません。重い女は、彼の指示がないと今日着る服すら決められません。

こうして並べると見えてくるでしょう。重い女は、彼へ依存するのだと。何もかも決めてもらおうとして寄りかかるから彼にとって重い女になってしまうのです。対して一途な女性は、彼へ寄りかかりません。自分の趣味や友人へ時間をたっぷり割いて、1日の使い方を好きに決めながら彼を大事にしています。

重い女とは、自分がすべき決断を彼へ外注している自己中だったんだ、と気づかされたのです。


脱・重い女の第一歩は自分への尊敬

重い女は「彼に何もかも決めてもらおう」と投げ出してしまえるほど、自分の決断に自信がない。何なら、「自分で何を着るか、何を食べるか決めていい」とすら思えていない。3歳児が親へ「これ着てもいい?」とおうかがいを立てるかのように、彼へ質問してしまうのです。

重い女をやめて「ただの一途」になりたいなら、彼依存から脱却せねばなりません。そのための第一歩は、自分で自分のことを決めてもいいんだよ、と思うこと。そして自分の決めたことを尊敬することです。

「勇気を出してアイスの新製品食べたらまずかった。でも自分で選んだからいいんだもん」
「頑張って高いランクの志望校を受けたけど落ちた。でも頑張ったから後悔しない」

失敗しても自分を尊敬することで、人に決定をゆだねる重い女を脱せます。目指せ、一途な女。 男性へ「この服どう思う?」と訊いてしまいそうな自分をぐっとこらえて、私も道半ばです。共にやっていきましょう。軽くて一途な女を目指して。

トイアンナとは?
人気コラムニスト, ライター。ブログ『トイアンナのぐだぐだ』をはじめ、人の生きざまを分析する文章でファンを獲得し月間50万PVを記録。
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