第23回 ぱぷりこの勝手に応援所
私は昔からみんなと同じようにしたいのに、できない、私だけ違うというような気持ちがあります。兄姉からも仲間はずれにされているような気がします。別に友達がいないとか、いじめられていたとかではありません…
私は昔からみんなと同じようにしたいのに、できない、私だけ違うというような気持ちがあります。兄姉からも仲間はずれにされているような気がします。別に友達がいないとか、いじめられていたとかではありません…
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最近「応援」という名の「解体」ばかりしている気がしています。ぱぷりこです。今回、勝手に応援するのは30代女性のにゃーこさん。「周りと同じようにできない」というお悩みです。
・昔から「皆と同じようにしたいのにできない、自分だけ違う」という気持ちがある。
・友達がいないとか、いじめられていたとかではない。愛されて育ったという自覚がある。
・社会人になってからは、仲間はずれにならないように気をつけて頑張った
・しかし気がつけば、兄姉や周囲の人達は配偶者を得て親になり、子供の話ばかり。
・子供の頃に感じた仲間はずれという気持ちでいっぱいになり、落ち込む
・どうして自分は人並みに結婚して親になれないのか。一緒に家族になってくれる人と出会えるか?
私は昔からみんなと同じようにしたいのに、できない、私だけ違うというような気持ちがあります。兄姉からも仲間はずれにされているような気がします。別に友達がいないとか、いじめられていたとかではありません…
見てわかるとおり、このお悩みは「結婚」という題材がテーマになっていますが、根本の願いは結婚ではなく「皆と同じでいたい、仲間外れにされたくない」だと思います。誰も進んで仲間外れになりたくはないものですが、にゃーこさんの場合、いくつかの思い込みによって自分を苦しめているところがあるように感じます。
「仲間外れにならないために同じことをしなきゃ」という思い込み
文章を見る限り、にゃーこさんは下記のように考えているのではないでしょうか。
・同じことをしている人間は仲間だと思われる
・自分は仲間外れにされたくない。仲間外れだと感じると落ち込んでしまう
・周りの人と同じことをして、仲間だと思われたい
にゃーこさんのような人からすれば「当たり前すぎて意識できないレベル」のことかもしれないですが、別の視点から見れば「なんで?同じことをしていなくても仲間でしょ?」という疑問がわきます。
「仲間外れになりたくない」という気持ちは、社会的動物である人間なら誰もが持つ感情ですが、「だから同じことをしなければならない」という考えは、当たり前のものではありません。世の中には「同じことをしていなくても仲間外れにならない」組織やグループはたくさんあります。
自分の思い込みが自分を苦しめている
「仲間外れにならないために同じことをしなくてはならない」は、「にゃーこさんが考える普通」「にゃーこさんが考える常識」にすぎません。
ここで大事なのは、その思い込みが「自分を苦しめるものかどうか」という点です。にゃーこさんが「皆と同じことをしていて幸せ!」と思っているなら外野がとやかく言うことではないのですが、現状にゃーこさんは「皆と違っていて仲間外れで苦しい」と悩んでいます。
ですが、実際に周りの人が仲間外れにしているのでしょうか?今は「にゃーこさんだけ結婚してない=周りと同じことができていない」状態ですが、周りの人が「お前だけ結婚してないからもう家族じゃないし仲間でもない!」と言ってるわけではありません。
「同じことができていないからお前は仲間外れだよ!」とにゃーこさんをいじめているのは、他でもないにゃーこさんです。「自分の敵は自分」状態になっている、と自覚した段階で取れる手段は2通り。
1.これまでどおり、人と同じようにしようと努力する
2.「人と同じじゃなくても仲間外れにはならない」と、考え方を変えてみる
結婚はもはや普通のものではなくなってきている
これまでは1番を選択して乗り越えてきたものと思われますが、今回の場合はこれまでと違い、難しいでしょう。理由は2つ。
・にゃーこさんが望む「結婚」は相手を必要とするので、自分の努力だけではどうにもならないから。
・そもそも「結婚」は人並みのものでも普通のものでもなくなってきてるから。
統計的に見れば、30代の独身女性は年々増加しています。ですがにゃーこさんは自分の周囲3メートルを見て「普通は結婚する=結婚していない自分は普通ではない」と思ってしまっているように見えます。観測範囲が狭いことも、にゃーこさんが自分を苦しめている原因の1つです。
思い込みを自覚することがつらみを減らす第一歩
にゃーこさんの「人並みに結婚したい願望」は、このままではつらさと焦りを加速させるだけです。つらみと焦りを減らす方法をまとめます。
1.「皆と同じでないと仲間外れにされる」という思い込みを自覚する
2.自分が考える「普通」は偏っていると自覚する
3.「結婚は人並みに誰でもできるもの」という思い込みを自覚する
4.自分を苦しめているのはこれらの思い込みだと自覚する
悩みの根源は「思い込みによる苦しみ」なので、まずは思い込みを自覚することがつらみを減らす第一歩になります。「人と同じことをしたいから結婚したい!」と言ったところで、プロポーズしてくれる男性はなかなか現れないでしょう。「誰でもいいんでしょ」って思われるだけ。
本当に結婚したいなら、自分を脅迫しているのは自分であると気づき、そのつらさから逃れるようにしてみてはいかがでしょうか。脅迫的な雰囲気から逃れれば、よく愛されてきたと実感しているにゃーこさんのことですから、結婚に結びつく人と出会えるかもしれませんよ!笑う女には福来たる。ぱぷりこでした。
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ぱぷりこ


恋愛ブログ『妖怪男ウォッチ』の中の人。妖怪男女にやたら遭遇するアラサー撒き餌女子。女子会では「ぱぷりこは私の占い師☆」という評価を得ることが多い。
Twitter:@papupapuriko。
http://papuriko.hatenablog.com/
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