がんばってきたあなたへ贈るトイアンナの「生きづらさ」診療所 103
著/トイアンナ

こんにちは、トイアンナです。恋愛相談をうかがっていると、周囲から反対されている恋路に悩むご相談も多くいただきます。

無職、DV、借金アリ、信仰の違いに既婚者エトセトラ。考えてみれば反対される恋って、ずいぶんたくさんあるものですよね。

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好みが偏っていてもいいじゃない、だって個性だもの

かくいう私も、男性の好みはそうとう偏っています。特にお付き合いする相手には無職が多い。それも最初から無職を選んでいるのではなく、付き合っていくうちに「夢があるから」と仕事を辞めてしまう男性が多数。ここでお察しのいい方は気づかれたでしょう。私が男性をズブズブに甘やかしてしまうからこんな帰結になるのです。

20代のころは「こんな好み、なんとかしなきゃ」「次こそはちゃんと結婚に向いた人と付き合うぞ」と決意をしていたものですが、いくら出会いを増やしても肝心の男を見る目が濁っているならしかたない。途中で気づかされました。自分を矯正するよりも、男を見る目のなさも含めて受け入れたほうが楽しく生きられるということを。

それからは婚活でも検索条件を「主夫志望」にしたり、働くのが好きではなさそうな男性と出会っています。もしかするとこの自己認識すら誤りで、1年後には別の男性とお付き合いするかもしれません。けれどその変遷も含めて、自分の決断に満足さえしていればいいのです。


幸せでさえいるならば、それでいいんだよ

既婚者と付き合ってもいい。DVを振るう男ばかり選んでもいい。ただ、あなたが幸せであるならば友達をあなたを止めません。周りがあなたを止めるのは、あなたが不幸そうに見えるからです。

「またギャンブル狂と付き合っちゃたけど、今度の彼は超イケメンだから全然かまわん!」
「新しい彼もまた既婚者だよ~。だけどセックスが最高なの。もう幸せ!」
と宣言している女友達へ向かって、友達は飲み会でいじりこそすれ、反対はしないものです。

世間体に従って、男を選ぶ必要なんかありません。好みが偏っているくらい個性のうち。けれどあなたが不幸そうにしていれば、友達や周囲の人はあなたを心配します。だからこそ自分の偏った好みをまずは自分が認めること。そしておおっぴらに笑い話にできるほど、幸せになってください。不幸な不倫はしないほうがよいでしょう。けれど笑って何もかも乗り越える覚悟を決めたなら、友達も見守ってくれるはずです。

あなたの友達は、あなたに幸せであってほしいだけです。「幸せそう」ではなく、幸せになってください。そのために必要な恋が世間でいうクズ相手の恋ならば、それもまた道でしょう。

トイアンナとは?
人気コラムニスト, ライター。ブログ『トイアンナのぐだぐだ』をはじめ、人の生きざまを分析する文章でファンを獲得し月間50万PVを記録。
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