がんばってきたあなたへ贈るトイアンナの「生きづらさ」診療所 102
著/トイアンナ

こんにちは、トイアンナです。いきなりですが「本物の友達」って何でしょう。私の中では「誤った道に進んでしまたとき、あなたのことを真剣にいさめてくれる」人たちです。

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関係が切れてでもいさめてくれる友を友と呼ぶ

たとえば、「何かをしたい」とあなたが言いだしたとしましょう。そこで頑張れ、という言葉は誰にでも言えます。「きっと〇〇ちゃんならうまくいくって」なんて応援、心を1グラムも込めなくたって送れます。けれどあなたとの関係をリスクにかけてでも、「それはやめときな」と止めてくれる人はそういません。ネガティブな助言は、あなたを怒らせて縁を切られてしまう恐れがあるからです。

もちろん、「やめときな」というアドバイスが正しいかはわかりません。起業や不倫など、誰もが止めたくなる行動はあります。結果としてあなたは成功したベンチャーの社長になるかもしれないし、略奪愛をなしとげて正妻になれるかもしれません。

ただ、たとえ友人のアドバイスが間違っていても「やめときな」と言ってくれる人は貴重です。その友人がいるおかげで「本当に自分はこうしたいのか? 友人関係をリスクにかけてでも?」と再考するチャンスをもらえるからです。だからあえて「やめときな」と言ってくれる友は大切にしていきたいと思っています。


褒めそやしながら、搾取する友を遠ざけましょう

あなたを真摯に思って「やめときな」と声をかけてくれる友達が本物だとするならば、ニセモノはその逆です。

「〇〇ちゃんなら絶対にうまくいくって」と言いながら、失敗してからの泣き言を楽しみに待つひと。応援さえすれば、自分に尽くしてくれるからとあなたを利用したい搾取友達。一見あなたの味方でいるようで、実際にはあなたから奪おうとしている方たちです。

もしあなたの周りに、応援しているフリをしながら不幸になるのを待っている友達がいるなら……。「悪人観察がシュミです」なんて変な理由でもない限り遠ざけましょう。無理に「もう会いたくない」と絶縁することはありません。ただ、忙しくて会えないふりをつづければいいのです。

むろん、いつもはあなたを止めるような友達が「それならやってみな」と背中を押してくれるときは別です。よい友とは、世間体や私利私欲ではなく、あなたの生きざまに合わせて助言をくれる人。上手に本物の友達と、ニセモノを見極めましょう。

トイアンナとは?
人気コラムニスト, ライター。ブログ『トイアンナのぐだぐだ』をはじめ、人の生きざまを分析する文章でファンを獲得し月間50万PVを記録。
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