がんばってきたあなたへ贈るトイアンナの「生きづらさ」診療所 100
著/トイアンナ
こんにちは、トイアンナです。4月って、年で1番「頑張れ」って単語を聞きやすい時期だと思うんです。もう〇年生なんだから、もう先輩になるんだから、就活だから頑張れ、と。
ダラダラしているときの喝として「頑張れ」はすてきなエールです。けれどずっと走り続けているのに、さらなる「頑張れ」を聞くのはどうにもつらい。そんな4月を迎える人も、いると思うんです。
そもそも、変化は喜ばしいものでもストレスだから
そもそも「新生活」「就職」「進学」などの変化は、たとえ喜ばしいことであってもストレスの源です。それまで慣れたことを脱ぎ捨てて、いきなり新しい習慣を身につけなくてはならないのですから。人によっては友人関係を一度リセットして、新天地でゼロから友達作りをしなくてはならないこともあるでしょう。朝起きる時間が変わり、食生活が変わるのだってつらいことです。
それを「今が頑張りどきだから」とぐっとこらえるのもいいでしょう。けれどそれは「適度な休みがあるから」こらえられるのです。「今が頑張りどきだから」をずっと続けて走り回っていたら、いずれ体を壊してしまいます。特に真面目な人ほど他人のエールをすべて受け止めて、休むことを忘れがち。
「頑張れ」というエールは、ときどき無視しましょう。
都合よく「頑張れ」を摂取して、エンジンをかけよう
私自身、就活生を指導するコーチとして「頑張れ」をよく申し上げる方です。けれど短期集中で忙しくなる就活すら、休まなければ疲れ果ててしまいます。ある1日に面接が3件入るなら、別の日はまるまるオフにする。「まだ大丈夫」と思えているうちから、これくらい休んでください。「もう無理かも」「しんどい」となってからの休むと、回復に時間がかかってしまうからです。
私自身がよく働きすぎるクチなのでこれは自分への反省でもありますが、過労モードになってから寝ると、回復に何日もかかります。「まだ大丈夫」なうちにぐっすり寝れば、1日でリフレッシュできるんです。「頑張れ」と言われている時期こそ、「頑張らない」日を取ったほうがよいのです。
もし朝起きて「ちょっとダルいな」と思ったら、それは怠けているのではなく「休め」というサイン。あなたのスケジュールに休みは入っていますか? 体調が変わりやすい時期こそ、しっかり「頑張らない」日を作ってくださいね。
トイアンナとは?
人気コラムニスト, ライター。ブログ『トイアンナのぐだぐだ』をはじめ、人の生きざまを分析する文章でファンを獲得し月間50万PVを記録。
http://toianna.hatenablog.com/
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