がんばってきたあなたへ贈るトイアンナの「生きづらさ」診療所 67
著/トイアンナ
こんにちは、トイアンナです。恋愛相談をお受けしているとよく「彼に変わってほしいが、どうしたらいいか」というご相談をいただきます。ささいなご相談では家事をもっとしてほしい、友達の約束より自分を優先してほしいといったご相談。ヘビーなものではDVをやめてほしい、浮気症を改めてほしい、といったものまでございます。
しかしこれらのご相談の答えは基本的に、たった1つしかありません。あなたが行動を変えない限り、彼は変わらないのです。
彼はあなたから「今のままでいい」というメッセージを受け取っている
彼に変わってほしくて、これまであなたもいろいろ努力をしてきたことでしょう。しつこく注意してみたり、周りの人づてに注意してみたり。けれど今のところ彼は「あなたが本気で怒っている」というメッセージは受け取っていません。むしろ今のままでも何とかなるだろう、と考えているはずです。
もし彼が本気で危機感を抱いていれば、いますぐ態度を改めるはずです。浮気をしていたとしてもすぐにやめ、あなたとの関係を優先してくれるでしょう。家事育児も参加してくれるでしょう。しかし現に今の彼がそうなっていないということは、彼はまだあなたのメッセージを受け取っていないのです。
男性は女性からのメッセージに鈍感です
これは何も彼がひどい人間だからとも限りません。男性は女性と比べて「お小言」や「皮肉」を軽く見る傾向にあります。直接「このままじゃもう関係を続けるのは無理なので別れましょう。それくらい私は怒っています」と伝えない限りは、下手すると注意された自覚すらないはずです。
ですから女性が「もう別れる!」と堪忍袋の緒を切ると、男性は慌てます。彼らにとっては今まであなたが発信してきたメッセージはほとんど気づけないほどささいなものだったのです。そしてよく「お前、今までそんなこと1度も言ってこなかったじゃないか」と反応してしまい、余計に女性をキレさせるのです。
残念ですが、彼が変わってくれていない以上あなたのメッセージも、相手には届いていないと思っていいでしょう。
自分をAIだと思って「警告」する
では、どんなメッセージなら伝わるか。答えは「あたかもAIのように話すこと」です。機械は「また女?いい加減にしてよ」とため息をついたりしません。「次に浮気をしたら私は別れます。その際この家は私の物件となります。あなたの荷物は売却します」と機械的に警告するはずです。
ぜひ、AIを見習ってください。ため息や皮肉、ピリピリした雰囲気は一切警告として機能しません。生理かな?と勘違いされるのがオチです。真面目な顔で彼と向かい合い、機械的に告げましょう。それでも彼が変わらなかったら……。きっとあなたは、彼から自由になっていいはずです。
トイアンナとは?
人気コラムニスト, ライター。ブログ『トイアンナのぐだぐだ』をはじめ、人の生きざまを分析する文章でファンを獲得し月間50万PVを記録。
http://toianna.hatenablog.com/
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