がんばってきたあなたへ贈るトイアンナの「生きづらさ」診療所 56
著/トイアンナ

こんにちは、トイアンナです。鍼灸師の方から最近伺ったところによると、ストレスを感じても気づかない人は結構いるんだそうです。そういう人はどうなるかというと、「微妙に体調を崩す」ところから兆候が見えるんだとか。

そう言われてみれば私はストレスが溜まると胃が痛くなり、そして眠れなくなります。こんな軽い症状だと病院へ行っても「疲労ですかね~」と言われるだけでしょう。特に「眠れない」不安と戦う方は多く、不眠の方専門のウェブサイトまであるくらい。

ふかふかのお布団は気持ちいにゃ~

眠れない日は、永遠に続かない

私が不眠を繰り返すようになって、そろそろ15年。今はフリーランスなので「もういい、明日の始業を遅らせよう」と贅沢な判断を下すこともできますが、当時は中学生。明日の授業があるのに眠れない、不安になってさらに眠れない……と悪循環に陥っていました。何日も眠れない日が続くと、その後は起きられない日があり、寝坊しすぎて不登校認定を食らったことすらあります。

けれど数年たって「全く眠らず1週間過ごしたことはないぞ」と気づいたのです。この世には55年間全く眠っていない超人もいますが、本来人はいつか眠るようにできています。

もともと中世では「眠らせないこと」が拷問として採用されたほど。不眠で永遠に続けられる方はまずいません。限界が来ればいつかはぐっすり眠れるわけです。

眠らない時間は、あなたのボーナス

そう考えたら、眠れない時間もボーナスに思えてきました。人が寝ている時間も有効活用してしまえば、楽しいことがいっぱいできるぞと。高校時代の眠れない夜は、そっと部屋を抜け出しキッチンで本を読んでいました。もっとくだらないときは麻雀やMSNチャットに時間を注ぎましたが、それもライターの肥やしになっています。

さらに眠らず過ごしてから爆睡する喜びを知っているのも不眠症の特権です。一時激務が過ぎて1週間に合計10時間しか眠れない時期がありました。そのときベッドに横たわる喜びといったら……! あまりに寝ていないと覚醒しすぎて寝つきは悪くなるのですが、にしても毛布やシーツの快感は言葉にできません。

仕事や学業で支障が大きすぎるなら、睡眠外来へ行くことを強くオススメします。一方で「恋に悩みすぎて」「最近ちょっと疲れてて、逆に眠れない」くらいの夜は、あなたにとってのボーナス。3日間眠れなくても、その後に最高のベッドタイムが待っています。むしろ与えられた夜をどう過ごすか「やりたいこと」を考えてみてください。

トイアンナとは?
人気コラムニスト, ライター。ブログ『トイアンナのぐだぐだ』をはじめ、人の生きざまを分析する文章でファンを獲得し月間50万PVを記録。
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