がんばってきたあなたへ贈るトイアンナの「生きづらさ」診療所 41

こんにちは、トイアンナです。どこへ行っても「プライバシーへずけずけ入り込んでくる人」っていますよね。つい最近もカフェで若い女性が先輩社員と思しき方が「あなたそろそろ彼に付き合いたいって言っちゃいなさい。あなたどこに住んでるの? 〇〇ならいいデート向きのお店知ってるから使いなよ」と詰められていました。

明らかに若い女性は「やだなあ」と作り笑顔でうつむいており、心の奥でエールを送ったものです。今回はこんな風に仕事や家族関係でどうしても避けられない無遠慮なプライバシー侵害の防衛策をお伝えします。

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プライバシーに踏み込んでくる相手を変えることはできない

まずは残念ですが、ずけずけプライバシーに踏み込んでくる相手を変えることは難しいものです。相手がプライバシーの権利を学校で教わった10、20代なら「それは個人的なことなので」とやんわり伝えれば「あ、すみません」となるかもしれませんが、特にアラフォー以降になってから会話のスタイルを変えるのは難しいもの。

これは私自身の反省でもありますが、上司や先輩目線で話しているときは部下・後輩も嘘でも楽しそうに振る舞ってくれるため、拒絶のサインを見逃しにくくなります。仲良くなっているつもりが、相手の聞かれたくないプライバシーへ踏み込んでしまっているかもしれません。いっそ叱ってもらいたいと私なら思いますが、いざ「上司へフィードバックとは生意気だ」と怒る方もたくさんいます。

ですから私たちには目上の人をいさめるすべがありません。そんな状況でも自分を守るために使いたいのが「よそはよそ、うちはうち」理論です。
 
「お宅はそうなんですか」で切り返す

「よそはよそ、うちはうち」といえば、小さい頃に友達と同じものをねだってピシャリと怒られる決まり文句。当時は理不尽に感じたかもしれませんが、大人になってみれば「確かに他人の買ったものと自分はそろえる必要なんてなかった」と腑に落ちる言葉です。

そしてこの言葉を、ずけずけと踏み込んでくる人へ当てはめてみましょう。いくら彼・彼女のライフスタイルが確立していてもよそはよそ、うちはうち。アドバイスへ従順になる義務なんてありませんし、何なら逆のことをしてもいい。

次からプライバシーへ踏み込まれたときは「〇〇さんだったらそうするんですか」「お宅はそうなんですか」と切り返してみましょう。この言葉を投げかけることで相手の気を逸らせます。「そうそう、私はね」と語り始めたころには、すでにあなたから関心が離れているはずです。どうか「〇〇さんはそうなんですか」の切り返し術を使って、ストレスフリーな生活へ戻れますように。



トイアンナとは?
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人気コラムニスト, ライター。ブログ『外資系OLのぐだぐだ』をはじめ、 人の生きざまを分析する文章でファンを獲得し月間50万PVを記録。
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