がんばってきたあなたへ贈るトイアンナの「生きづらさ」診療所 40
こんにちは、トイアンナです。人生相談を伺っているとき、最近しんどさを感じやすい人と、感じにくい人にはどういう差があるかを発見しました。実は、しんどさを感じやすい人ほど相手の意見をそのままくみ取ろうとしています。

相手の意見を受け止めすぎていませんか?
たとえば、こんな会話があったとしましょう。
あなた「今は恋愛しなくてもいいかなって思ってる。仕事も順調だし、友達と遊んでる方が楽しいし」
お友達「だめだよ、結婚できる年齢は限られてるんだから今何とかしないと!」
しんどさを感じやすい人は、ここで考えます。
「やっぱり、婚活頑張らなきゃダメかなあ。でも私ってもう29歳だし、もっと頑張らなくちゃ」
しんどくさを感じやすい人は、相手の意見を鵜呑みにしてしまうのです。
相手の意見をそのまま「頑張らなきゃ」と自分へ押し付けてしまうと、やる気が出なかったり思うように進まなかったりします。心からやりたいと思っていないので、やる気が出ないのは当たり前。ところがしんどさを感じやすい人ほど「やらなきゃいけないのに」と自分を責めてしまうのです。
相手の意見をオウム返しで受け止める
この症状を和らげるためには、相手の意見を自分のやるべきことと一度分けて考える必要があります。そのために「オウム返し」のテクニックをご紹介します。
さっきの会話を再現してみましょう。
あなた「今は恋愛しなくてもいいかなって思ってる。仕事も順調だし、友達と遊んでる方が楽しいし」
お友達「だめだよ、結婚できる年齢は限られてるんだから今何とかしないと!」
ここで、こう考えます。
「そっか。結婚できる年齢が限られてるから、今なんとかしなきゃって思う人もいるんだ」
考えることは意見を繰り返して「そう思う人もいるんだ」と付け加えただけですが、ワンクッション挟むことで自分の中に余裕が生まれます。「そう思う人もいるけど、私はどうしたいかな?」と考えられたら上出来です。
相手の意見をまず丸ごとオウム返しにして「と、思う人もいるんだ」と落とし込みます。目の前のお友達には「そっか~」と軽く返して、自分がどうしたいかは後でじっくり決めてもいいのです。
考えた結果、やっぱり友達のいうとおり行動することもあるでしょう。でも考えて出した結論なら友達のアドバイスも「私がやりたいこと」へ変化しているのでしんどさが減ります。相手の意見は、まずワンクッション置く。もしよければ明日からでも実践してみてください。
トイアンナとは?

人気コラムニスト, ライター。ブログ『外資系OLのぐだぐだ』をはじめ、 人の生きざまを分析する文章でファンを獲得し月間50万PVを記録。
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