がんばってきたあなたへ贈るトイアンナの「生きづらさ」診療所 37

こんにちは、トイアンナです。クリスマスにお正月と、食べ物の誘惑が多いシーズンも空けましたね。我が家のそばにあるスーパーは先週まで「チキンにケーキ、シャンパン祭り♪」と太るご飯を山積みにしていたくせに、今週から「食べすぎちゃったあなたも安心、ダイエットフェア」を開催。太らせて痩せさせるとは、商魂たくましいやつです。

こんな時期だからこそ「食べすぎちゃった」と自分を責める方も多いんじゃないでしょうか。特にダイエットを普段から頑張っているような方や、密かに「最近の私って、デブ?」と気にしているなら自分を責めたくもなるでしょう。実家のご飯がおいしくて……ならこれから普通の食生活へ戻れば体重もトーンダウンできるはず。

それよりも、
「食べるつもりなんて無かったのに完食してしまう」
「夜中に食欲が抑えきれなかった」
「食べている自分が嫌いになる」
なんて気持ちがあるなら、一度深呼吸してここから先を読んでください。

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もしかして、それは本当の「飢え」かもしれない

20代の女性は、5人に1人が「やせすぎ」です。
しかも運動不足も指摘されているので、とにかく食べていないことがわかります。

となれば、普段から「食べたい」と思うのは当たり前のことです。なにしろ、体を健康にするために必要な量を食べていないんですから。もしかすると「食欲が抑えきれない」のは単なる飢えから来ているのかもしれません。

心が飢えているとき、食べ物で埋めるのも大事な行為

また、ストレスから過食が起きることもよく知られています。
私自身、激務だったころはやたらとマクドナルドが恋しくなりました。心がズタズタになる失恋をしたときや受験で切羽詰まっていた時期など、10の位が2ケタ変わるくらい食べました。でもそれは心が飢えているから、仕方のないことです。

「痩せなきゃ、キレイにならなきゃ」と頑張るのは偉い! でも我慢できず食べてしまうときは、頑張れるほど心や体の飢えが治まっていないのではないでしょうか。

寂しさやストレス、そして単なる栄養失調になっていないかまずは自分に問いかけてみましょう。そしてストレスから逃れるまでは、食べることを自分に許してあげてください。あなたは食べることで今を生き抜こうとしている、立派なサバイバーなのですから。しっかり食べて、ストレスから逃げる道が冷静に見えてからでもダイエットは遅くありませんよ。




トイアンナとは?
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人気コラムニスト, ライター。ブログ『外資系OLのぐだぐだ』をはじめ、 人の生きざまを分析する文章でファンを獲得し月間50万PVを記録。
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