がんばってきたあなたへ贈るトイアンナの「生きづらさ」診療所 33
こんにちは、トイアンナです。人生相談の中で、「親から愛されてこなかった」という言葉に出会うことがあります。親と折り合いが悪いと早くに自立する方も多く「頼もしい」「精神的に大人」な魅力があるのですが、こういった方は自分を愛することに苦労します。
こんにちは、トイアンナです。人生相談の中で、「親から愛されてこなかった」という言葉に出会うことがあります。親と折り合いが悪いと早くに自立する方も多く「頼もしい」「精神的に大人」な魅力があるのですが、こういった方は自分を愛することに苦労します。
人は歩き方から愛の伝え方まで、周りの人間を見て学びます。一番の参考になるはずの親から「愛」を教えてもらえないと、愛し方もわからない。いざ彼氏・彼女ができてもうまく気持ちをコントロールできずに束縛しすぎたり、尽くしすぎたりしてしまう。恋愛へ何度か失敗してしまうと「きっと自分は人を好きになる資格はないんだ……」と思い詰めそうになります。


愛の作法を親から学ぶ必要はない
もしあなたもそんな気持ちになるなら、まずは私が保証します。大丈夫、人を愛せるようになります。私も同じように誰かを愛することなんてできないんじゃないかと信じてきたひとりでした。けれどカウンセリングを通じて自分を振り返ったり、愛情たっぷりに生きている友人を見よう見まねでコピーしたり、自力で愛情表現を学びました。
怒ったとき我慢せず、でもヒステリックにもならず伝えるにはどうすればいいか。寂しさが嵐のように襲ってきたらどう乗り越えるのか。親戚の子どもをかわいがるには何を話しかければいいか……。
愛情を感じられずに育つと、こんなことも幸せに育った人のやり方を見て学ぶことになります。けれど1度学びさえすれば、息をするように愛せるようになるのです。成功体験が増えるので「私って、こんな風に生きてていいんだ」と思えます。
生まれてすぐ親から教わることができた人たちと比べれば、ちょっと遅いスタートかもしれません。けれどその遅れは取り戻せます。あなたは、今から自分を愛せるようになります。人を愛する時に、相手が喜ぶかたちで「好き」を伝えられるようになります。
まずは「大丈夫」と声かけしてみよう
そんな自分へ変わるためにまずできるのは「大丈夫」を口癖にすることです。ひどいことをされたのに怒れなかったとき「大丈夫、怒っていいよ」と後から自分へ話しかけてみてください。急に胸がぎゅっと締め付けられるような寂しさがきたら「大丈夫、私がいるよ」と抱きしめてください。
愛情不足を感じている方ほど、崖っぷちに立っているような心細さがあるはずです。でも大丈夫、その嵐は必ず去ります。自分で「大丈夫だよ」と声をかけて安心させることが、自分を愛する第一歩です。

人気コラムニスト, ライター。ブログ『外資系OLのぐだぐだ』をはじめ、 人の生きざまを分析する文章でファンを獲得し月間50万PVを記録。
http://toianna.hatenablog.com/
トイアンナとは?

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